プロは発想が違った
お義母さんがトイレ前で転倒し、頭を切った。
今回は大丈夫だったけど、また倒れて誰も気づかなかったら死に至るかもしれぬ。
ということで訪問看護師さんに訊いてみた。
「…というわけで、今後夜間に倒れたら、それを私たちに知らせる方法ってありますかね?」
「一緒に住んでるお義父さんは?」
「お義父さんは耳が遠い上に、ヘッドホンをしたまま寝ちゃうこともあるので…」
「なるほどね…」
私たちに知らせるという意味ででてきた答え。
1.スマホを常に携帯しておく
スマホを夜のトイレに持っていくっていうのは非現実的かな。
2.緊急通報装置をつける
…緊急通報装置ってなんですか?
テーブルの上などに置いておいて、緊急時に押すとセンターにつながり、救急車を手配してくれるようなものらしい。
起き上がって助けを呼べる余裕のある場合は使えるけど。
それならスマホでもいいかな。
「あとは手すりの位置を見なおすとか」
…あー、なるほど。そもそも倒れないようにね。
「それからこれはお義母さんが嫌がるかもしれませんが…
部屋にポータブルトイレ(おまるのようなもの)を置くと転倒を防げるのでは?」
・・・・・・・その発想、全くなかった!!!
そうだよね!そもそも転倒を防げれば、連絡しなくていいんだもんね。
夜中のトイレでふらつく可能性を減らせばいいんだ!!!
すごい!やっぱりプロはすごい!!!と夫と盛り上がる。
お義母さんに伝える。
「あー…こないだ倒れたのは風邪でふらついただけだから、大丈夫」
。。。。。前にも何度もこけてますよね?
腕とか脇腹とかに青あざ作って。。。。。
看護師さんに虐待疑われて通報されたらどうしてくれんのよ!!!
いや。まあいい。気持ちはわかる。
おまるは嫌だ。
頭もはっきりしてて、身体もまあまあ動くのに部屋でおしっこは嫌だ。
仕方ない。
結局、なにも対策しないことになった。
(それでいいのか!?)
まあ、運がよければ助かるし、運が悪ければ死ぬ。
それは今までぴんぴんしてた人にも起こりうること。
あんまり心配しすぎなくてもいいか。
なるようになれ。