夫のグランマが危篤
御年98歳のグランマが危篤という連絡がきた。
さすがに身体にがたは来ていたものの、頭はしっかりしているパワフルなおばあさまで
(身内初の100歳越え、いけるかも)と私はひそかに期待していた。
が、突然の危篤の知らせ。
数日前から水も飲めない状態だとか。
・・・それは困る!!!
「100歳越えをしてほしいから」ではない。
これから、ほんとにひどい発言をするけれども許してほしい。
実は3か月前から必死で準備していた(さらに言うなら半年前から企画していた)イベントへの出演が10日後に迫っていた。
私の代わりはいない。
延期もできない。
人に迷惑もかかる。
おまけにそのイベントには娘と夫も出ることになっていて・・・
「今死なれると困る!」
「葬儀と本番がかぶるのは非常に困る!」
「終わってからなら、いつでもいい!」
と、人としてどうかと思うことをつい考えてしまっていた。
でもね。
なんならこの数か月、プレッシャーで胃を壊し、家族に八つ当たりし、時には不安で眠れない夜を過ごし・・・いよいよラストスパート!後は楽しむしかない!!!
というタイミングでの危篤の知らせ。
もう頭もおかしくなってますから!!!(言い訳)
とりあえず
「死ぬ前に顔を見ておきたい」
と、義父と夫がグランマの元へ駆けつけたのがその二日後。
朝から出て行ったまま、LINEが全然こない。
(お別れをしているんだな・・・)
(なんなら今まさに旅立たれているのかも!?)
と不安が募る。
そして二人は夕方に帰ってきた。お土産をたくさんぶら下げて。
結論。
グランマは危険な状態を脱して、ものすごーく元気だったらしい。
普通にお話しもできて、二人は集まった親戚やおばあちゃんと宴会して帰ってきたそうな。
うわあああああん、よかったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
(いや、待てよ)
それでも私は勘繰る。
「皆に会えた嬉しさで一時的に意識がはっきりしたものの、思い残すことはなくなって数日後に逝く」
ってパターンじゃないの!?と。(←最低)
どきどきどきどきどきどきどき。
おばあちゃん!このまま百歳の壁を越えてください!!!