がんとオムツと反抗期。

ステージⅣの肺がん患者の義母と認知症疑いの義父、思春期の子どもに囲まれたもやもやを吐き出すために書いてます

街で見かけた認知症グレーゾーンの高齢者たち

こないだ郵便局で局員と話しているおばあさんがいた。

どうやら暗証番号がわからなくなったらしい。

「通帳だけだと窓口ではお金がおろせない」と言われている。

 

印鑑と身分証が必要なようだ。

 

「はんこと保険証を持ってきてください。

そうすれば窓口でおろせますからね」

 

「はんこと保険証があればおろせるの?」

 

「おろせますよ。口座を作ったときのはんこね」

 

「暗証番号なんだったかしら…はんこが要るのね?」

 

「身分証もお願いします」

 

「それがあればおろせるのね?」

 

「おろせます」

 

「あー…暗証番号なんだったかしら?

忘れないように息子の誕生日にしたのよね…」

 

大声で「暗証番号は息子の誕生日」とか言っちゃうおばあさん。

 

客は私しかいなかったけど、もし悪い人がいたら…。

ああ、はらはらする…。

 

あのおばあさんは「はんこと身分証」を覚えられたかな?

 

 

その数日後、信号のない交差点に立っていた時。

 

手前で停まってくれた車に軽くおじぎして渡ろうとしたら、

その車が急に発進して目の前を横切って行った。

 

(あ、あぶなっっっ!!!)

 

運転席には白髪のおじいさん。

 

なんのために停まってくれたんだよう~!!!

なんの罠だったんだよう~!!!

 

高齢者っていうだけで免許を返納させようとするのは問題があると私は常々思っていたけれど…

 

謎の動きをする高齢者の方には事故を起こす前に返納していただきたいかも…。

 

ちなみにお義父さんは免許を持っているものの、車もなく長年運転をしていない。

 

問題は…うちの母親かな…。

 

「普段行き慣れているはずの場所に行くのに、急に道順がわからなくなった」

 

って十年前に言っていたような…。

 

 

やばあああああい!!!

昔からボケてる人だから、気にもとめてなかったけど

…返納をお勧めした方がいいのかしら?

 

 

それからまた数日後。

 

今度は図書館で司書さんに

 

「その本、ほんとに返してない?」

「ずいぶん前に借りた本だよね?」

「あー…どこに置いたんだか…見つからないんだよなー…」

「家中探したんだけどね…」

 

と言っているおじいさんがいた。

 

この人は…どっちかな。ただの物忘れかな?

 


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