がんとオムツと反抗期。

ステージⅣの肺がん患者の義母と認知症疑いの義父、思春期の子どもに囲まれたもやもやを吐き出すために書いてます

お金の心配はひとまずなくなった(たぶん)

お義父さんが完全にボケる前にお金の話しをしたい。

と、前に書いた。

でも(どう切り出せばいいんだろう)と思っていた。

「親のお金の話し」ほど聞きにくいものはないよね…。

 

 

お義母さんががんだと分かったすぐの頃。

私はお義母さんに訊いた。

 

がん保険とかそういうの入ってないですか?」と。

 

 

私たち夫婦は子どもが生まれてすぐに「がん保険」に入った。

 

「がんと診断されたら〇〇万円」

「入院一日〇万円」

 

みたいなやつ。

 

なので、お義母さんもそういうのに入っていたら、治療費の足しになるのでは?と思っって訊いたのだった。

 

でも

 

「保険は入っていないから。私が死んでもお金はでないわよ」

 

と言われてしまった。

 

 

保険金とか狙ってませんからぁぁぁぁぁ!!!

 

(もし入ってたら手続きが必要だな)と思っただけなのにぃぃぃぃぃぃ!!!

 

 

20年前だったら、

「死にそうな人間にお金の話しなんて絶対にタブー」

と思ってた。

 

でも今は「絶対に必要」だと思う。

 

遺産目当てとかでは全くない。

 

家族が最期まで家族でいられるためのお金だと思う。

 

 

もし私が今、死にそうな状態になったら「お金の話し」を子どもにする。

 

子どもが「そんな話し聞きたくない!死なないで!」と言って泣きじゃくったら、

「ばかやろう!聞け!」と殴ってでも話を聞かせる。

 

(大量のゾンビが襲ってきてて、子どもだけでも逃がそうとするんだけど、子どもが「お母さんも一緒じゃないと嫌!」とすがってきた時のイメージ)

 

よくわかんないけど、そんくらい大事。

 

 

で、そのくらい覚悟でお義父さんに切り出した。

 

「うちは子どもにまだまだお金がかかってまして…お義父さんにもしものことがあったら、お助けすることが難しいかと…こないだ仲本工事が交通事故にあったじゃないですか?そんなこともないとは限らないし…(ボケが心配とは言えない)」

 

 

あっさり「通帳と届出印のありか」「暗証番号」などなどを教えてくれた。

 

しかもすごくきれいに管理してた。

 

 

お義父さん…。

認知症じじい」とか言って…さーせんでした!!!

 

 


人気ブログランキング