がんとオムツと反抗期。

ステージⅣの肺がん患者の義母と認知症疑いの義父、思春期の子どもに囲まれたもやもやを吐き出すために書いてます

ゲーム三昧の子どもを屋外イベントに放り込んでみた

起きたら即ゲーム。学校から帰ったらゲーム。寝るまでゲーム。

おまえはなにか?

ゲームに脳みそを乗っ取られているのか?

ハリガネムシに寄生されたカマキリなのか?

自分で何かを考えるということはあるのか?

 

むかついたので屋外イベントに強制参加させた。

 

 

「子どもに野菜の収穫と販売を体験させるイベント」のチラシを見た。

 

(これは!)と思い、参加申し込みをした。

 

当然子どもはぶうぶう言った。

 

「なんでそんなことしなきゃなんねえんだよー」

「知り合いもいねえしさー」

「めんどくせー。行かねえかんな!」

 

 

「ならば、ゲームを一週間禁止にするが…よいか?」(←何キャラ?)

 

ゲームをエサにしないと子どもにいうことを聞かせられないダメ親であることを再確認することにはなったけど、子どもは渋々行くことを決めた。

 

一日目。子どもは長ネギを何十本も抜いたそうだ。二日目はそれを広場で売っていた。

 

 

「どうだった?楽しかった?」

 

「ネギを抜くのはまあまあ楽しかったんだけど。

 主催者のお兄さんにさー。

『賃金も払わずに子どもをタダで働かせるんですか?』

 って訊いたら、

『いや。それは…勘弁してよ、ね?』

 ってごまかされたー」

 

 

「普段体験できないことを体験できて楽しかった」

という無邪気な返事が返ってくると思っていたので驚いた。

 

 

お兄さんには悪いけど、感動した。

 

「イベントのシステムへの疑問」をぶつけてくるなんて…。

 

(逆にお兄さんにはちゃんと「社会の仕組み」を説明してほしかったな…)

 

子どもは思ったよりも成長していた。

「家でのだらしない姿」しか見ていないから忘れていたけど、学校での評価は高いよね、あの子。

 

「昼間のパパはぁ~男だぜ~♪」と忌野清志郎も歌っていた。

 

子どもはいつも頑張ってる。それをもっと分かってあげないとかもなぁ…。

子どもに「いい体験」をさせるつもりが私の意識を変える経験になった。

 

 


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