がんとオムツと反抗期。

ステージⅣの肺がん患者の義母と認知症疑いの義父、思春期の子どもに囲まれたもやもやを吐き出すために書いてます

生き甲斐が人を元気にする

子どもの習い事の発表会が日曜にあるという話をしていたら

「私も観に行きたい」

とお義母さんが言い出した。

 

(会場まで歩かせるの大変だな…)

よし!車いすを借りよう!

早速、福祉用具屋さんにTELする。

 

「急で申し訳ないんですけど…車いすって借りられますか?」

 

三連休前の水曜日。

ぎりぎりの連絡にも関わらず、すぐにカタログを持ってきてくれた。

 

折りたたんで階段を上り下りできる軽量のもの。

外を走らせてもお尻が痛くなりにくいもの。

 

すぐにこれだというものが見つかり、翌日には届けてもらえることになった。

 

レンタル料、月500円。

(そんなもんで借りられるのか。安いなー)

 

病院に置いてある車いすに比べるとすごく小さいけど、乗り心地はいいらしい。

 

発表会で孫の成長に目を細めた後はお買い物。

なんてことないスーパーでのお買い物。

 

3か月前に入院するまでは普通にお買い物に行けていたのに、その後全く行けなくなったお買い物。

外出といえば通院のみだったからね…この1か月。

 

お義母さんはうきうきしていた。

ただのスーパーなのに顔が輝いていた。

 

その後、笑い声に張りが出た。

 

「あー楽しかった♪やっぱりスーパーに行かないと、何が食べたいかもわかんない!」

 

目的があるようでない。そんな外出が人には必要なのかもしれない。

週に一度くらいは連れ出してあげようと思った。

 


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