がんとオムツと反抗期。

ステージⅣの肺がん患者の義母と認知症疑いの義父、思春期の子どもに囲まれたもやもやを吐き出すために書いてます

ストッキングを頭にかぶってる人みたいな放射線治療用マスクを作る

首の骨のがん細胞をやっつけて、正常な骨に戻しましょうってことで放射線治療をすることになった。

 

平日5日間連続、通院して放射線をあてる。

(入院じゃないんだー)

 

腫瘍など異常のある部分にだけピンポイントで放射線をあてたいので、CTでどこからどの角度であてればいいかを細かくチェックしてからあてる。

 

普通、腹部に病変のある人やなんかはそこにマジックで印をつけられて、

 

放射線治療が終わるまでは消さないでください」

「印が薄くなっても、自分で書き直さないでください」

 

とか言われるらしい。

 

(お義母さんも首に大きなバツ印でも書かれるのかな?)

 

と思っていたら、首から上に放射線をあてる人は、毎回同じ角度で固定するのが難しいので、

「マスクを作ります」

と言われた。

 

(…マスク?)

 

技師さんがテニスのラケットみたいなのを出してきた。

 

網の部分がプラスチックになっていて、それを温めて柔らかくし、顔にみにょーんとかぶせて顔型を作るらしい。

 

(…デスマスク?)

 

蒸しタオルくらいの熱さの網を顔に押し当てるとプラスチックが伸びる。

それを顔から外して冷やすとマスクのできあがり。

 

不謹慎だが…面白そう。

 

(それって…治療が終わったらもらえないのかな?)

 

と思ってしまう。

 

ともかくそのマスクをぴたっと顔にかぶせて(網になっているので息はできる)固定して、5分くらい放射線をあてるそう。

 

印もマスクに書かれるみたい。

 

今回は放射線の先生の診察とマスク作り。

 

お義母さんの感想。

 

「熱くはないって聞いてたけど、まあまあ熱かったわよ?」

「なんかストッキングを顔にかぶってるみたいな感じだった」

 

心なしか、ちょっとはしゃいでる風だった。

 


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