がんとオムツと反抗期。

ステージⅣの肺がん患者の義母と認知症疑いの義父、思春期の子どもに囲まれたもやもやを吐き出すために書いてます

『七十歳死亡法案、可決』…なんてタイムリーな!!

読書好きの友達がたまたま貸してくれた本。

 

 

『七十歳死亡法案、可決』

垣谷 美雨

 

高齢者が増えすぎて財政がひっ迫しているので、70歳以上の人には安楽死していただきますよっていう法案が採決された。

施行は2年後。

長年、義母の介護をやらされてきた嫁の東洋子はうきうき。

義母が死んだら自分が七十歳になるまでになにをしよう?

そんな中、夫は早期退職をし、自分だけが世界旅行に出るといいだす。

引きこもりの息子は非協力的。

義理の姉妹も全然手伝ってくれないくせに義母の遺産だけは狙っている。

 

そんな家族を捨てて、東洋子はついに家を飛び出すのだが…。

 

この法案が実際にあったら。

2年後には義理の両親も実の両親もいなくなるのか…。

 

正直、義理の父も母も

「死んでほしい」

と思うくらい大変な状態ではない。

(実の両親は今のところ元気だ)

 

でも、全身がんの義母はともかく、義父はあと10年以上生きるのではないだろうか?

頭も身体も弱って介護がめちゃめちゃ大変になったら

「また漏らしやがって!!!」とか笑ってブログなんて書いていられるだろうか?

(あの法案…実際に可決されないかな?)と思うんじゃないだろうか?

でもその頃には自分もいいかげん年を取っていて、今ほど元気じゃなくて、人生を楽しむ余裕もなくなってて…(泣)

 

うーん…考えさせられる。

 

小説は全てうまいこといって、めでたしめでたしだけれど、私のこれからってどうなるんだろう?

 

 

 

 

考えても答えの出ないことを考えても仕方がないよね。

 

今を見て、生きるしかない。

 

やりたいことは「今」、やっておいた方がいい。

 

(子どもから手が離れたら)

(お金が貯まったら)

(時間ができたら)

 

その時、私は健康なんだろうか?

そもそも生きているんだろうか?

 

人生は楽しんだもん勝ち!

 

少し前向きな気持ちになれた。

 

 


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