がんとオムツと反抗期。

ステージⅣの肺がん患者の義母と認知症疑いの義父、思春期の子どもに囲まれたもやもやを吐き出すために書いてます

介護の本と子育ての本には同じことが書いてある

とある介護の本にはこう書いてあった。

 

認知症の人はあなたを困らせたいんじゃない。手伝いたいんです」

 

お皿を便器に突っ込んでしまうのは嫌がらせじゃない。

忙しそうなあなたに代わってお皿を洗ってあげようとしているだけ。

ただ、流しが認識できなくなっているだけ。

 

 

わかってる!

子どもだってそう。

 

雑巾でテーブル拭いちゃったりしますよ。

台拭きと雑巾なんて同じ布切れだしね。

そもそも子どもからしたら(なんで区別するの?)って話だし。

 

自発的に皿を洗ってくれても汚れも取れてないし、泡までついてたりする。

それを水切りカゴに入れられると「ぎゃー!!!」って叫んじゃったりする。

子どもは忙しい私の代わりに皿を洗ってくれただけなのに…。

ただ、まだ技術と経験が足りないだけ。

 

これは高齢者でもある。

「お皿洗えてない問題」

(あーあ…)って思っても仕方ない。

 

指の力も衰えているし、目もよく見えていなかったりするのだから。

 

それから子どもは何度言っても忘れちゃう。

「脱いだ靴下は洗濯かごに入れなさい!」

「寝ながらマンガを読むのはやめなさい!」

「氷を使ったら新しい氷を作っておいて!」

 

毎日言われてることを全然覚えられないのに漢字が覚えられるのはなぜ!?

 

私が細かすぎるのかな…。

子どもは言われてることに全く興味がないんだろうね…。

 

で、子どもにはぎゃんぎゃん言ってしまう。

時にはひどい言葉もぶつけてしまう。

そして(言い過ぎたかな)と後悔する。

 

介護の本には書いてあった。

認知症の人の失敗をなじったりしてはいけません。

言われたこと自体は覚えていなくても悲しい感情は残ります」

と。

 

育児の本にも書いてある。

「子どもを叱る時には悪い行いを注意しましょう。

本人を罵ってはいけません。

大人と同じことはできなくても傷つく気持ちは同じです」

と。

 

…同じだな。

体は大きくなってきたけど、子どもは子ども。

今までできてたことができなくなる高齢者。

(このくらいのこともできないの!?)と思ってしまうけど、できないこともあると認める。

で、彼らの自尊心は傷つけない。

 

子育ても介護も難しい。

自分の中のイライラとのつきあい方が難しい。

 

まあとりあえず、将来子どもたちに

「そんなこともできないの!?」

って殴られたりしないように子育てしようっと。

(そこっ!?)

 


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