むやみやたらにバリアフリーにする必要はない!
お義母さんの退院日が決まり、福祉用具の業者さんが大工を連れてやってきた。
退院前に急ぎで必要そうなものをレンタルし、住宅改修の見積もりをしてくれるそうだ。
【介護ベッド】
ケアマネのPさんいわく。
「肺に疾患のある人は上半身が起き上がるベッドにした方が呼吸が楽。
寝たきりになった時にも普通のベッドだと床ずれになりやすい」
これはお義父さんがお断りした。
「とりあえずは慣れているベッドがいいだろう」と。
私もそう思った。
お義母さんは(え!?ほんとに肺がんなの!?)ってくらい、咳もしないし、呼吸も普通。病院から帰って来て、自分の部屋のベッドが病院ベッドに変わってたら、ブルーになると思う。
【シャワーチェアー】
お風呂で使う椅子。
高さがあるので座ったり立ったりが楽。
おまけにひじ掛けがついている。
折り畳みもできる。
福祉用具屋さんに
「お義父さんもお使いいただけますよ」なんて言われて
うきうきした様子で座り心地を確かめる義父。
これはお買い上げ。一割負担で3千円弱。
【レンタル手すり】
天井から床までのツッパリ棒タイプ。
お義母さんの動線に合わせて3本レンタル。
(一本300円/月)
【ベッドの柵】
16kgの鉄板に柵がついていて、ベッドの端に置くタイプ。
「筋力が弱っているから柵があった方が起き上がりが楽」
なるほどとレンタルすることに。
(200円/月)
後は大工さんがお義母さんの部屋からトイレまでの様子を見て
「ここにはこういう形の手すりを取り付けた方がいい」
とアドバイスしてくれる。
縦やら横やらL字やら風呂用の防水のものやらで合計7本。
これが一割負担で2万円でできるらしい。
(うちの自治体では住宅改修費用20万円まで出してくれるそうだ)
あとは
「床の段差もなくした方がいいんじゃないですか?」と言われたが
「それはお義母さんが必要そうだったら考えましょう」と断った。
先日読んだ「認知症の本」に
「言われるままにバリアフリーにするのは考えもの」とあったからだ。
その理由は
①段差に身体が慣れているので、下手に無くすと逆に転倒する恐れがある。
②このちょっとした段差が日々の筋トレにもなる。
福祉用具屋さんの言いなりにはならない!
いい教え。
やっぱり「備えあれば憂いなし」!