味もそっけもないオンライン面会
コロナのせいで面会ができない。
荷物を持っていっても、看護師さんが受け渡しをしてくれる。
たまに病院から
「ふらついて尻もちをついた」だの
「皮膚科の病棟から呼吸器内科に移った」だのと
電話がくるくらいだ。
お義母さんがどういう様子なのか全くわからない。
そこで「オンライン面会」というものをやってみることにした。
B病院ではLINEでのオンライン面会を行っている。
予約できるのは1週間に1回だけ。
面会日の3日前までに予約。
面会時間は5分。
(たったの5分!?)と思う。
でも仕方ない。
お義母さんはLINEどころかスマホの充電もろくにできない。
電話をかけてもつながらない。
若者だったら普通に連絡取れてるんだろうな…。
面会日。
こっちは義父と夫と子どもと私。
画面にお義母さんの顔が映る。
元気そうだし嬉しそう。
「帯状疱疹のぶつぶつはどうなった?」とか
「なにか必要なものはない?」とか
「病院ではどう過ごしているの?」とか
訊いていたら、すぐに5分経った。
業務連絡程度しかできない短さ。
まあでも、生きていることは確認できたし、向こうもみんなの顔が見れて嬉しそうだったし、よしとしよう。