がんとオムツと反抗期。

ステージⅣの肺がん患者の義母と認知症疑いの義父、思春期の子どもに囲まれたもやもやを吐き出すために書いてます

なんだ、全然元気じゃないですかっ!!!

10日前に病院で会ったときの印象。

(ボケちゃってるけど、お義父さんを認識できるかな?)

(足もこんなに細くなっちゃって…歩けるのか?)

(そもそも立てるのか!?)

 

そして喜び半分、不安半分で迎えた退院当日。

 

一番の不安は自宅のマンションの階段を上れるのかってことだった。

 

なんせエレベーターなしの4階に住んでるので。

(ほんと、高齢者の住むところじゃない)

 

夫は会社を休み、義母を背負う覚悟でいた。

そして後ろから私とケアマネPさんとで支える予定だった。

 

が、予想に反して義母は元気だった。

 

階段は夫が隣りで支える程度で上れた。

 

そんなにボケてもいなかった。

(退院が決まったら、急に元気になってスマホのパスワードも思い出したそう)

 

おまけに入院直前はほとんど食欲がなくて

「味覚がおかしいの…」

「飲み込めないの…」

と言っていたのに、

 

「今夜は私が奢るから、宴会しましょう!」

 

と一万円札を財布から出してきた。

 

そしてすごい食欲。

 

 

お義父さんはお義父さんでなんだかぴちぴちしちゃって

 

ケアマネさんにも看護師さんにも福祉用具屋さんにも

 

(これは俺の女だ。よくしてやってくれ!)

 

的なオーラを出しまくってた。

 

言ってしまえば、それまでしゅんとしてたのに、急に仕切りだした。

 

(お義母さんに頼りになるところを見せたかったのね。くすっ)

 

って感じだった。

 

夕食の時にも見たことないくらいにこにこしてた。

 

普段なら自分の食事が終わったらすぐに自分の部屋に引き上げていくような人だったのに。

 

そのお義父さんが「ほんと戻って来てくれてよかった」を連発して、宴会に参加してた。

 

夫も幸せそう。

 

この先どうなるかはわからないけど、その夜はなにも考えずに飲んで食べて笑った。

 


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