気づいたらタグリッソも一年経ってるね
前の先生に
「2年効くって言われてますけど、現場の実感としては1年で効果がなくなってきます」
と言われていたタグリッソ。
13ヶ月経ちましたけど、全然効果は落ちていない様子。
腫瘍マーカーは低い数値を保っているようだし、画像診断でもがんは大きくなっていないようだし、これは効果が全く落ちていないということでよろしいのでしょうか?
効果が切れたら即、腫瘍マーカー、どーん!がんもみるみる大きくなる!
なーんてことはないんでしょ?
またちょっとずつがんが大きくなって、マーカーも少しずつ上がるって感じなんでしょ?知らんけど。
それにしてもすごいよなー、タグリッソ。
ちょっと大きい錠剤を二日に一度飲んでるだけでがんが抑えられるんだから。
がん治療っていうと
「毛が抜ける」
「吐く」
「めっちゃ痩せる」
みたいな壮絶なのを想像してたから、正直拍子抜けしている。
月に一度診察行って、
「変わりありませんか」
「おかげさまで」
「じゃあお薬出しておきますね」
高血圧で定期的に病院通ってるくらいのなんともなさ。
でも、新しい先生がちょっと感じ悪くて。
前の先生みたいに親切じゃなくて。
いや、前の先生が丁寧すぎたのかな、若造で。
そうそう。
「痛み止めをオキシコドンじゃなくロキソニンに変えたら、診察の頻度を2~3か月に一度にできますよ」
って言われたアレは嘘だった。
新しい先生にそのことを尋ねたら
「骨を強くする薬を月1で打たなきゃいけないんで、毎月来てください」
って言われた。
なんやねん。まあいいけどさ。
でも、ほんと順調。
笑えるくらい順調。
ほんとは肺がんじゃないのでは?ってくらい普通に元気。
一年前に
「あー…あと5年くらいですかね?」ってお義母さんが笑いまじりに訊いたら
「いやぁ…そんなには生きられないです」
って言われたのが嘘のようだ。
これってあれじゃない?
「末期がんで『5年持たない。それどころかいつ死んでもおかしくない』と言われた私が18年間生きられた理由」
とかいうタイトルで本出すやつじゃない?
なーんて妄想をしていたら、新しい先生が
「順調ですね」
「……今のところ、順調ですね」
(言い直した!)
「1年で薬が効かなくなることが多いので、まあまあですね」
(あ、やっぱり「タグリッソの効き目は1年」っていうのが一般的なのかぁ)
「じゃあ、再来月は画像撮りましょうね。それで効きめが落ちてたら、抗がん剤も考える…っと」
(この先生って、治療している感がない患者はつまんないっていう風に見えるなぁ…)
効きめがなくなると何が起こるのかなぁ…。
そもそも治療を始める前から息苦しさもなければ咳もしてなかったんだからさ。
そんな急激に悪くなるっていうことが全く想像できないのだけど。
それより
「がんが消えた!奇跡の生還」
の方が想像できる。