ゼロ葬…私の時はこれでもいいな
『老後の資金がありません』という本を読んだ。
また垣谷美雨だよぉー。
この人の本、嫌なこと言う人多くて、毎回
(いぎぃぃぃぃぃぃ!腹立つわぁぁぁぁ!!!)
って思いながら読むんだよね。
主人公はアラフィフ女性。
娘がケチな金持ちと結婚して派手婚の費用を両家が折半。
親族の見栄で舅の葬式も盛大にやらざるを得ず、
1200万円あった貯金が300万まで減り。
おまけに夫婦そろってリストラされるっていうやばい展開。
今回も怒りでふうふう言いながら読み切った。
(ラストはいつもいい感じに事がおさまるんだけどね)
この中ですごく気になる点が、葬式にかかる費用。
うちも人ごとじゃございませんからね。
まず棺桶代。桐でできた棺桶4万円~檜の50万円までピンキリ。
「燃やすだけのものにそんなにお金をかける必要ある!?」
ってなセリフが出てきたけど、激しく同意。
祭壇も30万円(安くて30万!?)~社葬クラスの200万までピンキリ。
おいおいおい。
葬式ってそんなにかかるのか…。
遺影写真3万、霊柩車5万、骨壺2万、焼き場までのマイクロバス4万、枕飾り3万、安置料2万、ドライアイス代別途。戒名60万(戒名ってマストなのかしら…)。
怖っ!!!
あとは花輪と参列者のお食事代とかお礼の品などなど。
この小説はコロナ前に書かれたものだけど、主人公の倹約家の友人が
「義父の家族葬」についても話してた。
「葬儀場の安置室でお別れ、霊柩車ではなく寝台車を使い、精進料理とかは頼まずに火葬場近くのレストランでお食事…で25万円で済んだわ」と。
その友人の
「でも、死亡診断書が5万円もしたの!
『死因は肺炎』って書かれてるだけなのに!」
っていうセリフも強烈だった。
ちなみに主人公の舅の診断書は6千円で済んだらしい。
(死亡診断書も定価じゃないのか…)
そういや、近所の葬儀場のチラシがよく郵便受けに入ってるけど、スタンダードプランが60万円くらいだった。
(お手軽プランみたいなやつはもっと安かったかも…)
残されたお義父さん(いやお義母さんかもしれないけど)と夫の気持ち次第だよね。お葬式をどうやるかは。
小説の最後に「ゼロ葬」ってのも出てきた。
火葬場に直行で、骨も持ち帰らないお別れらしい。
それはさすがに見送る側も本人も納得しないだろうなぁ。
こないだお義母さんが
「私の墓は共同墓地みたいなところでいいから」
って夫に言ってたらしい。
(やっぱり、お墓には入りたいのかな)
それよか大変なのはうちの父かも。
おじいちゃんおばあちゃんが寺の檀家総代で毎週、寺に通ってたような人たちだからなー。
父もゼロ葬ってわけにいかないんだろうなぁー…。
(葬式って香典でプラマイゼロにできるんでしょ?)
ってずっと思ってたけど、80とか過ぎてると、よっぽどどこかの会社の会長とかじゃない限り、誰も葬式に来ないから、香典で葬式代をペイするとか無理だよね?
自分で自分の葬式代を貯めておくとかもしたくないし、
家族に無駄な負担もかけたくないから、
私の時はゼロ葬でお願いしま~す♪