がんの告知ってそんなもんなの!?
お義母さんが医者に「肺がん」って言われた。
正確に言うと「悪性腫瘍でした」と言われたので
心の中で「がーん」とか言わなくて済んだけど
(え!?そんなにはっきり本人に言っちゃうの!?)
とショックだった。
お義母さんの話を聞いた時はそんなに深刻だとは思ってなかった。
彼女の話をまとめると
「A病院で2年前に肺に点々とした影が見つかったけど、
ずっと経過観察だった。
数か月前にA病院に来ていたB病院の先生が
肺の萎縮を見つけ、B病院で精密検査を受けることになった」
それでも私を含めた家族たちは
「咳もしてないし呼吸も普通なのになんだろうね?」
「年で背中が丸まってるから肺がつぶれちゃったのかな?」
「まあ、再検査したら何ともないってこともあるしね」
くらいの反応だったのに…。
「肺がん(腺がん)」でした。
先生は紙を使って説明してくれながら、
「手術や放射線など、治す治療はできません」
×手術
×放射線
とバツをつける。
(治る見込みなし!?)
「でも少しでも長生きできるように抗がん剤を使いましょう」と
先生は三種類の抗がん剤について説明してくれた。
一つ目は
細胞を殺す薬。これだとがん細胞もやっつけるけど、
正常な細胞も攻撃しちゃうので髪が抜けたり吐き気がしたり
副作用が強い。再発あり。
二つ目は
免疫療法。先生は
「はまればほとんど治ったみたいになります。
8年前くらいにできたお薬なんですが、
今でもぴんぴんしている人がいますよ」とか言ってた。
↑ ↑ ↑
(8年も生きられたらすごいってこと!?)
三つ目は
分子標的薬。悪い細胞だけをやっつける飲み薬で、
正常な細胞への影響は少ない。
上の二つが点滴なのにくらべて患者の負担が少ない。再発あり。
先生が選んだのは三番目の「分子標的薬」だった。
先日採った肺のがん細胞にその薬が合うかどうかを
検査してくれることになった。
しかし先生の話はそれで終わりではなかった…。
(つづく)